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IBIZA × 尾州WOOL尾州の再生ウールとイビサの取り組み

日本のいいもの、誇るべき文化を発信したいーー
イビサはその想いをレザーのバッグにのせ、半世紀以上伝えてきました。あるとき、同じくメイド・イン・ジャパンのものづくりを行うとても親近感を覚える取り組みに出合いました。それが「尾州WOOL」の再生ウールです。
日本にもこんな素晴らしいものがあるという驚きをぜひお客様にも感じていただきたいと、レザーバッグのイビサが3年前からこの時季にウールを使ったスペシャル企画として展開。今年はさらにレザーと理にかなった融合を遂げ、冬のおしゃれを心浮き立つものにします。

メンテナンスして、愛着を持って長く使ってほしい

いいものを母から娘へと長く大切に受け継いでほしいと考え、革の染め直しから、パーツの取り替え、ライナーの貼り直しなどの修理にも対応しているイビサ。革を無駄にしない精神はもとより、ものづくりに関わる立場としてエコの意識を創業当時から持ち続けています。そのわかりやすい例として、このバッグの底部のコーナーには小さなレザーを配していますが、これはデザインから発想されたのではありません。ウールは擦れたらリペアできないため、もっとも擦れるコーナー部分にレザーを配することで、補強すると同時にコーナーレザーだけを取り替えれば長く使えるのです。

尾州が生んだ再生ウールに共感して

今回の使用している再生ウールを生んだ尾州地方は愛知県尾張西部から岐阜県西濃地域の木曽川流域で、古くから繊維産業で栄えた土地。イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラとともに世界三大毛織物産地ともいわれるほどで、糸から生地になるまでの工程を分業、協業によって一貫生産することが可能です。そこで生まれたのがウールが70%、合成繊維が30%で再生されることから「毛七」と呼ばれる手法。60年前、もったいない精神から戦後日本が貧しかったときに生まれたもので、古着や裁断くずを色別に分け、それを綿に戻し合成繊維を加え、古い織機で織り直すのだとか。もとの色を生かし、染色をしないため、環境にもやさしいつくり。地元の若手たちが復活させ、パリコレクションで発表するブランドでも採用されるなど、メンズウェアを中心に世界中から注目を集めています。

そんな尾州WOOLとイビサはエコの理念で通じるところがあります。柄や質感の魅力はもちろんですが、ものづくりの発想への共感から今回のプロジェクトの実現に至りました。日本の高い技術力と美徳を持つ両者が紡ぐ、デザイン以上の価値を感じ取っていただきたいと思います。

イビサらしさを細部にまで結集

一昨年のクラシックをベースにしたブロックチェックに続き、この冬も少しシックなグレンチェックをチョイスしました。さらに進化させたポイントが二つ。一つ目はイビサに求められる温もりを表現するために、スクエアな角のある縫い方から袋縫いを取り入れ、やさしい丸みを演出した点。二つ目はポケットのレザー使いもより軽やかにパイピングでポケットの開閉をしやすくアップデート。レザーを細いパイピングで一律縫う作業はかなり神経を使うものですが、熟練の技で繊細な仕上がりを実現しました。そのほかに今回のシリーズではアウトポケットをダブル仕様に。フラップの開閉もしやすくなったうえ、簡単に収納できる2つのポケットをつけることができました。