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IBIZA × 尾州WOOL尾州の再生ウールとイビサの取り組み
日本のいいもの、誇るべき文化を発信したいーー
イビサはその想いをレザーのバッグにのせ、半世紀以上伝えてきました。あるとき、同じくメイド・イン・ジャパンのものづくりを行うとても親近感を覚える取り組みに出合いました。それが「尾州」の再生ウールです。日本にもこんな素晴らしいものがあるという驚きをぜひお客様にも感じていただきたいと、2020年の秋冬コレクションから、ウールバッグすべてに尾州で織られた上質な再生ウールを使用しています。
メンテナンスして、愛着を持って長く使ってほしい
ものづくりに関わる立場として、革を無駄にしない精神はもとよりいいものは大切に、次世代へ長く受け継いでほしいと考えるイビサ。革の染め直しから、パーツの取り替え、ライナーの貼り直しなどの修理にも対応しています。
このバッグの底部のコーナーには小さなレザーを配していますが、これはデザインから発想されたのではありません。ウールは擦れたらリペアできないため、もっとも擦れやすいコーナー部分にレザーを配することで、補強するだけでなく同時にレザー部分だけを取り替えれば長く使えるのです。
尾州が生んだ再生ウールに共感して
再生ウールを生んだ尾州地方は愛知県尾張西部から岐阜県西濃地域の木曽川流域で、古くから繊維産業で栄えてきました。イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラとともに世界三大毛織物産地ともいわれるほどで、糸から生地になるまでの工程を分業、協業によって一貫生産することが可能です。
そこで生まれたのがウールが70%、合成繊維が30%で再生されることから「毛七」と呼ばれる手法。古着や裁断くずを色別に分け、それを綿に戻し合成繊維を加え、古い織機で織り直すのだとか。もとの色を生かし、染色をしないため、環境にもやさしいつくり。地元の若手たちが復活させ、パリコレクションで発表するブランドでも採用されるなど、メンズウェアを中心に世界中から注目を集めています。
イビサらしさを細部にまで結集
クラシックをベースにしたブロックチェックに続き、2022年のコレクションから少しシックなグレンチェックを展開。さらに進化させたポイントが二つあります。一つ目はイビサに求められる温もりを表現するために、スクエアな角のある縫い方から袋縫いを取り入れ、やさしい丸みを演出した点。二つ目はポケットのレザー使いもより軽やかにパイピングでポケットの開閉をしやすくアップデート。レザーを細いパイピングで一律縫う作業はかなり神経を使うものですが、熟練の技で繊細な仕上がりを実現しました。