ずっと愛せる定番2024春夏シリーズ特集『マノ』

イビサの2024年春夏のテーマは『エッセンシャル(＝Esencial)』。新しさとベーシックの間で長く愛せるアイテムをお届けいたします。

丹念な手仕事から生まれる優美なメッシュ

マノシリーズは、人の手で丁寧に編み込まれたメッシュレザーで仕立てられています。

イビサを代表するデザインワークのひとつ、メッシュレザーは『素材に感謝し余すところなく使い切る』という創業当時からの理念を具体化する技法として、長年受け継がれ、あらゆるアイテムのデザインに取り入れられてきました。

機械でつくることができないメッシュは、大きな革からは長いひもを、短い革ひもは製品づくりの工程で出る革の切れ端を再利用してひも状に裁断するところから始まります。

職人の手で必要な強度を保ちつつ極限まで薄く仕上げられた革ひもは、切込みを入れた一枚の革に一本一本差し込む製法で編みます。メッシュを編むのもまた熟練の技術と根気のいる手仕事。職人が全て手作業で行う様々な工程を経て、バッグの素材となるメッシュレザーが完成します。

手編みで仕上げられたメッシュは、表面に独特のしなやかな動きが生まれます。革を編み込んでいくため2倍の素材を必要とする贅沢な技術ですが、反面、同じ表面積でも革と革が重なる分、バッグの重量も増えることに。マノシリーズではそれを解消するために、薄く漉いた革を差し込む製法で、手編みの絶妙な力加減から生まれるメッシュの美しさと軽量化を実現しています。