ストアの機能が正常に動作するためにはjavascriptを適用する必要があります。

60周年記念商品 ― Olas(オラス)小さな波に込めた、イビサの60年

イビサ創業60周年を記念して誕生した限定バッグ「Olas(オラス)」。その名はスペイン語で「小さな波」を意味します。
地中海に浮かぶイビサ島。波が寄せては返すように、私たちが積み重ねてきたもの、そしてお客様と共に重ねた60年。その想いを重ね合わせて、「Olas」は生まれました。

デザインに映した地中海

オラスのフォルムは、地中海のやさしい波を思わせるデザイン。メッシュの曲線がより美しく見えるように、全体は無駄をそぎ落としたBOX型に仕立てました。また、幅広のメッシュを採用したのも、手染めの色の奥行きをしっかり伝えるため。重なり合う部分が深みを帯び、波の立体感を映し出します。

手染めが描く、海の濃淡

今回のオラスに選ばれたのは、ブルー一色。けれど、その一色は決して単調ではありません。ホワイトタンニンで仕上げたキップレザーを、一枚ずつ丁寧に染め上げることで、部分ごとに異なる濃淡が浮かび上がります。
デザイナーは「角度を変えるたびに違う海が見えるように」と考え、深みと透明感を併せ持つ仕上がりを追求しました。

革を“組み立てる”という発想

オラスのメッシュは、ただ編むだけではありません。革の張りを生かして立体的に組み立てるように編み込むことで、波の曲線を描き出しています。

Olasに息づく、イビサの手仕事

メッシュ ― 端革から広がった、イビサのメッシュワーク
イビサのメッシュづくりは、「革を余すことなく使いたい」という想いから生まれました。バッグづくりの過程で生まれる端革を裁ち直し、一本一本を丁寧に編み込む──。その工夫が、やがて立体的な箱編みや幅を変えた独自パターン、そして日本の伝統的な編みの美を革に応用したオリジナル表現へと広がっていきます。
ひと目ごとに力加減を調整し、革の厚みや張りを見極めながら仕上げる作業は、時間も手間もかかるもの。だからこそ生まれるのは、二つとして同じ表情を持たないメッシュ。「革を最後まで生かす」という精神と、人の手の温もりが宿り、時を重ねるほどに豊かな風合いを育みます。

手染め ― 自然な揺らぎが生む、唯一無二の表情
創業当時からイビサが大切にしてきたのは、革の個性を尊重すること。その姿勢をもっとも端的に表すのが、職人の手で色を重ねる「手染め」です。刷毛や布で何度も染料をのせていく過程で、濃く染まる部分や淡く残る部分が生まれます。均一ではないその揺らぎや深みこそが、革を唯一無二の存在へと変えていきます。
単色であっても、手染めの濃淡は光の加減で異なるニュアンスを映し出し、革に豊かな奥行きを与えます。自然の不均一さをそのまま受け入れることで、一枚ごとに異なる表情が宿り、使う人だけの物語へと育っていくのです。

イビサのものづくりに込めた想い

60年の歩みの中で変わらないのは、「革を大切にし、その良さを最大限に引き出す」という姿勢です。それは今で言うサステナビリティに通じる考え方。けれどイビサにとっては、ごく自然なことでした。
素材と向き合い、手間を惜しまず、長く愛されるものをつくる。その積み重ねが、時代を超えて続く“イビサらしさ”を育てています。

小さな波が重なり合って、大きな海をつくるように。ひとつひとつの手仕事と、お客様との出会いが、イビサの60年を紡いできました。その想いを込めた記念バッグ「Olas」。どうぞ手にとって、革が奏でる物語と余韻をお楽しみください。

60周年記念バッグ〈Olas〉特別予約会のお知らせ

イビサショールームと全国イビサショップにて 「Olas(オラス)」特別予約会を開催いたします。この機会にぜひご来店くださいませ。

詳細はこちら